強欲で謙虚なツボツボ

趣味の読書の書の方

ATMの隣にSTMとかいうのがあった

仕事から帰宅すると少し目立つ格好をした何かが顔を覗かせていた。未払い年金の催促状が届いていた。
ポストを開けると他にも税金関連の郵便物があり、持ち帰って開封してみると住民税の納付書だった。こちらは真っ当に支払っているから今年度分だ。年金の方は3ヶ月前に未納があったらしい。
早いところPay-easyで済ませて寝てしまおうと晩御飯を食べながら考えていたが、思うようにはいかなかった。住民税の納付書にはPay-easyの記載がない。どうやら住民税はPay-easyに非対応のようだ。
他方、年金納付書にはいつも通り納付番号が記載されている。UFJのネットバンキングにいざ入力。表示されるのは支払いできませんというエラー。使用期限が過ぎていても納付書は使えますとの文言は嘘なのか。
コンビニに行くか。しかしコンビニは現金しか受け付けてくれない。それにコンビニで税金・公共料金の支払いやAmazonの受け取りだけを目的に行くことは、なんとなく気が引ける。不要とも思えるアルバイトへの気遣いをすることで自己満足を得ることにした。

 

大きめのUFJに足を踏み入れた。前回来店時からはかなり月日が経過している。
こんな小さな店舗だったか。確か奥まで広がっている大きめの店舗だったという記憶がある。しかし見えるのは並んだATMだけだ。
ATMではPay-easyでしか税金は払えない。仕方がないから店員に話を聞いたところATMの隣にある機械に案内された。この時、奥に普通の窓口が見えた。どうやらATMゾーンとパーティションで区切られているようだ。やはり大きめの店舗だという記憶は間違ってはいなかった。
並んでいる機械は全てATMだと思っていたが違うようだった。ATMに紛れて外貨両替機とSTMというものが設置されている。STMは初めて目にするが、税公金・振込自動受付機(STM)とある。
これは、従来コンビニや窓口等の対面でしか叶わなかった一部の手続きも機械で可能とするものであり、手数料がいくらか割引(*1)にもなる模様。
ただし、税金の指定金融機関、収納代理金融機関がUFJでない場合は手数料(*2)がかかるが、これは当たり前である。
後続に並ぶ人から若干のプレッシャーを感じながら初めての操作に挑む。

(*1)他行宛3万円以上の現金振り込み手数料(税込) 窓口864円:STM648円
(*2)3万円未満:648円、3万円以上:864円
参考:https://www.bk.mufg.jp/info/pdf/20190116_mufgnext.pdf

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操作方法は並んでいる最中に操作中の人を凝視して予習済みだ。とりあえず納付書を機械に食わせればいいのだろう。
違った、機械は紙を吸い込んでくれない。出鼻を挫かれたが冷静に操作画面に視線を移してパネルをタッチした。その間、納付書をSTMの口に添え続けるという変な格好にはなっていたが周りはスマホを見ているであろうから問題ない。
なんとか納付書を機械に吸わせることに成功し、キャッシュカードも順次吸わせて口座から引き落とさせることができた。
完了後は大きめの明細が排出されることは予習済みだ。ただ、納付書は排出されないところまでは知らなかった。仕事を終えた機械の前で棒立ちしてしまった。その間十秒、短いがなんとも不自然で印象に残る長い十秒であった。
大きめの明細書には納付書のコピーが印刷されていた。

 

使用感は操作が簡明で便利。連続で税公金の受付してくれるようで使う際はいくつか納付書を溜めてから行くと良いだろう。
操作手順が少なく、初めて使う人でもあまり迷わず不快感なく操作ができるデザインというのは見習うべき箇所が多い。機械以外の他種製品の設計でも意識したいところである。

 

税金に近いほど手元に残るお金は多い。
自動で口座引き落としよりも自身で引き落とし操作をした方がより税金に近いと言えるのではないか。また、納付日付等の明細が手元に残すことができて管理しやすい。これらの理由から口座振替の申請を行っていないが、利便性の面からやはり申請したい気持ちもある。
どちらにせよ、節税は心がけなければいけない。

 

なお、年金はATMのPay-easyで支払うことができた。なぜネットバンキングではできなかったのか。納付書の使用期限が鍵なのかもしれない。