e-Taxで確定申告(青色申告決算書と確定申告書Bを作成して確定申告完了)
概要
e-taxソフトをインストールして、開業届と青色申告承認申請書を送信するまでが完了したので、青色申告で確定申告を完了させる。
提出するのは、「青色申告決算書」「確定申告書B」の2つ。
青色申告決算書は、「損益計算書」「損益計算書の内訳1」「損益計算書の内訳2」「賃借対照表」の4枚から成る。
確定申告書Bは、「第1表」「第2表」の2枚から成る。
これまでの手順はこちら。↓
目次
e-taxソフトに追加インストール
「青色申告決算書」「確定申告書B」を作成するためにe-Taxに追加インストールします。
「申告」「所得税」「令和2年分」を選択してインストール。
作成
先程インストールしたので、申告、所得税、令和2年分を選択できるようになります。
作成する帳票の選択が無尽蔵にありますが、必要なのは「確定申告書B」と「青色申告決算書」なので、上から1, 3番目を選択。
上から2番目の「兼送付書」が必要と表示されたのでこれも選択。
名前は任意でわかりやすいものをつける。
作成すると先程選択した帳票が作成中と表示されます。
選択し忘れたり、不要な帳票があれば、右下の帳票追加、帳票削除で操作しましょう。
・年分の所得税及び復興特別所得税の確定(修正)申告書B...→いわゆる確定申告書B
・年分の青色申告決算書
・年分の申告書等送信票
<株式などで損益があったので以下を追加>
・年分の所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
帳票の編集
作成中となっている帳票3つを記入していきます。
青色申告決算書
メインの記入用紙です。青色申告といったらこれです。
※ 一番気になるのは経費に自宅作業での光熱費や家賃を含められるかですが、これらは自宅で過ごす時間の中で作業している時間の割合の分だけ記入するのが普通です。明確な基準はないので全額経費にもできますが、1日8時間作業だから1/3を経費にするなど、明確な基準を設けて第三者に説明できる状態にしておいた方が無難です。
出来る限り税金は押さえたいのが本音ですが、国相手に負い目を作るようなことは避けるべきです。
1ページ目
記入箇所について
- 売上金額:フリーランス等であれば振り込まれた金額、投資であれば1年間で決済して増えた(減った)金額
- 売上原価:製造とか飲食の原価のことです。youtuberとかには原価はないです。(経費と原価は違う)
- 差し引き金額:売上金額 - 売上原価。
- 租税公課:事業に関係する税金。住民税みたいな私的なものは別なので、フリーランスや株、youtuberなどの個人事業主は空欄の人が大多数かと思います。
- 荷造運賃:商品を送った場合に記入できます。メルカリとかの送料も記入できますね。
- 水道光熱費:自宅なら作業した時間の割合分。(1/3くらい)
- 旅費交通費:youtubeで動画取りに行った時の交通費とかもいけそうです。
- 通信費:水道光熱費と同様です。
- 広告宣伝費:一般人には関係ないですかね。
- 接待交際費:接待があれば。
- 損害保険料:倉庫の火災保険とかです。たいていの人はないと思います。
- 修繕費:消耗品でない道具などを修理した費用。
- 消耗品費:みんながよく言う「「経費」」です。事務用品や業務のために購入したものを合計しましょう。経費にしたいものはカード払いにしておけば、こういう時に確認しやすくて便利です。
- 減価償却費:高額な購入を経費にする際、何年かに分けて控除に入れることです。高額なPCなどが該当。
- 福利厚生費:従業員へのサービスなので個人であれば関係ないです。
- 給料賃金:従業員への給料なので個人であれば関係ないです。
- 外注工賃:動画編集を外注してる人は記入。
- 利子割引料:金融機関から事業に関して借金している人は利子を記入。
- 地代家賃:家賃のことですが、自宅兼事務所の人は仕事で使う分の面積で割合を考えればいいです。トイレとかも含めていいみたいです。ワンルームの人は50%とかが無難ですかね。
- 貸倒金:債権回収に関わるものなので、大多数の人には無縁です。
- 雑費:以上に含まれないもので、振込手数料やNHK受信料などです。迷ったら基本的には消耗品費でいいかと思います。雑費の割合が多いと内容把握のために税務調査が入ります。
- 貸倒引当金、専従者給与:大多数の人には無縁です。
2ページ目
月ごとの収入を記入。これの合計が1ページ目の売上金額と一致します。
他は、右下に1ページ目の控除後所得と青色申告によって65万円控除と記入します。
3ページ目
控除してほしい家賃を記入します。
住所は、自宅ではなく支払先の不動産会社か大家さんになります。
引っ越したばかりであれば礼金なども記入して、その右の欄に家賃のうち事務所の割合の金額を入力。
4ページ目
現金と口座に入っている預金、12月のお金が振込されていないと思うので売掛金にその金額を記入しておけば良いと思います。
差額は、事業主貸に記入します。(事業目的以外で収入を利用した金額。個人用の口座に振り込んでもらっている場合は、そこから生活費を引き出すのでその生活費分)
自宅で委託作業してるだけとかならば、負債の欄に記入することはないと思います。
原価も入力不要。
確定申告書B
白色申告で使うAよりも記入が多いです。
基本的には前項の青色申告決算書の数字を見ながら記入します。
第一表
・氏名等の基本情報は自動入力されています。種類の青色にチェックを忘れないでください。
・収入金額等:㋐営業等に収入金額を入力。(投資損益は別用紙で入力するので含みません。)
・所得金額等:①⑫に経費等を差し引いた所得を入力
・所得から差し引かれる金額:年金・健康保険料・多額の医療費・多額の災害損害など。基礎控除は大多数の人が48万円です。㉘寄付金控除はふるさと納税です。
・税金の計算:指示に従って足し算引き算の結果を入力
・その他:56青色申告特別控除額は65万円。この控除のために頑張って入力してきました。必ず入力すること。
・還付される税金の受け取り場所:銀行口座を入力
第二表
第一表の詳細を記入する用紙です。番号は第一表の項目に対応しています。
・所得の内訳:収入をくれた人・団体について記入。所得の種類は第一表の収入金額等の㋐~㋛の語句に対応させる。
・保険料控除等に関する事項:第一表の所得から差し引かれる金額の保険関連に対応するかと思います。私は年金のみの入力でした。
・㉘寄付金控除に関する事項:ふるさと納税。名称は一か所のみ書けばOK。寄付金は合計金額
・住民税・事務税に関する事項:ふるさと納税。自分で納付にチェックと都道府県市区町村への寄付に合計金額を入力。
上記以外の項目で入力することはありませんでした。必要な人は各自入力してください。
第三票・追加した帳票
第一表で記入した収入以外で副収入がある人のみの記入です。
私はフリーランス以外に投資損益があるので記入します。損は翌年の利益に対して控除となるので損しても記入しましょう。(非課税のNISAについては分かりません)
申告書等送信票
作成した帳票にチェックします。
・申告書第一表・第二表
・決算書・収支内訳書
他にもあれば随時チェック。
完了!!
後は署名、送信するのみです。
署名・送信は以下の最後の方を参考。
送信が完了すると、メッセージが追加されているので確認します。
それに記載のある番号を用いてATMなどで納税することができます。
結構大変だったけど、まとめたおかげで来年少しは楽にできるはず。